カフェオーリンズの前では
オレンジのカレンデュラが咲いています。
こんなに元気な雰囲気の
意外なことに
「別れの悲しみ」「悲嘆」。
それはギリシャ神話に
由来しているようです。
水の精クリティが太陽神アポロンに
恋をしたのですが
アポロンにはレウトコエ王女という
恋人がいました。
クリティは二人の仲を裂くために
王女の父の王に告げ口をします。
厳格な王は怒り
娘を生き埋めにしてしまいます。
この悲しい出来事が
クリティの差し金と知った
アポロンは彼女に激怒。
当然振り向くことはありません。
アポロンが空を翔る姿を
大地から見つめることしかできない
クリティはやがてカレンデュラに。
そうして今もカレンデュラの花は
太陽を見上げているのだそうです。
自業自得といえど
悲しい恋のお話。
カフェオーリンズにいる
音楽の天使たちが
クリティの心を癒してくれている
かもしれません。